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  市立竹原書院図書館
  〒725-0026   
  広島県竹原市中央
  4丁目7番11号  
  TEL 0846-22-0778  
  FAX 0846-22-1072


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あなたに贈りたい一冊の絵本

 街にジングルベルのメロディーが流れる頃となり、クリスマスも間近。
 クリスマスの贈り物にまつわる物語、とても素敵な、そして心温まる
一組の夫婦の物語を知っていますか?
 けっして豊かとはいえない夫婦、ジェイムズとデラの物語。彼等にはなにより自慢にしている品がふたつ。夫のジェイムズには祖父から父へと代々つたわってきた金時計、そして妻のデラには美しい長い髪。夫は妻を、妻は夫を想い、それぞれの一番の宝物を売ってクリスマスの贈り物を用意します。けれど、互いが互いを想う心があるがゆえに行き違ってしまう贈り物。
 細やかな挿絵が素敵な絵本『賢者の贈り物』(オー・ヘンリー/文 リスベート・ツヴェルガー/画 矢川澄子/訳 富山房)そこにある一組の夫婦の物語です。
 この一冊の絵本が物があふれる現代に生きる私達に静かに問いかけてきます。大切なものとは何か、目に見えるものなのか、形あるものなのか、それとも……
 大人のあなたへ、クリスマスの贈り物として届けたい一冊です。

2014 12.1


誰かに手紙を

 夕陽が大急ぎで山の向こうに沈み、瞬く間に夜のしじまが訪れる季節となりました。これから冬に向けて長い夜が続きます。そんな夜はメールで済ませてしまいがちなこの頃故に、久し振りに手紙を書いてみませんか。
 遠く離れて暮らす家族へ、小さかった頃共に遊んだ幼なじみへ、何となく疎遠になってしまったけれど懐かしいあの人へ、そしてあなたにとってとても大切な人へ。
 便箋や葉書に想いを綴り、切手を貼り、投函する。ポストに入れた時の「コトッ」という小さな音、届くのは明日かな明後日かなと思いを馳せる自分の心。
 文字を入力し、送信ボタンを押せば瞬時に届くメールもいいけれど、たまには「手紙」という、ゆったりとした空間に身を置いてみるのもいいのではないでしょうか。慌ただしい今の時代に忘れがちな何かを思い出させてくれるかも知れません。
『最初で最後のラブレター』(信濃毎日新聞社文化部/編 あさ出版)という本があります。ぜひ、手に取ってみてください。そして、そこに何かを感じたら、あなたにも誰かにあてて手紙を書いてみてほしい……と思います。

2014 11.1


虫の音を聴きながら

 北の国には紅葉便りが届いているようです。
 私達のところへも、もうすぐ届くのでしょうか。
 夜になれば虫達が演奏会を開き、秋の夜長と言われる季節です。
 慌ただしい昼間の喧騒を離れ、静かな秋の夜、本の世界を旅してみませんか。
 遥か遠い時代に思いを馳せる歴史小説だったり、自然の不思議に驚嘆する自然科学の本だったり、思いも寄らぬ出来事に胸打たれるノンフィクションだったり……。図書館の書架の中では、様々な 本の世界があなたが手に取り一緒に旅してくれるの を首を長くして待っています。
 今夜私は、この一冊を手に旅に出たいと思います。
 それは大好きな星野富広の本。花の詩画集『種蒔きもせず』(星野富弘/著 偕成社)
 どうぞあなたも虫の音を聴きながらお気に入りの 一冊と共に素敵な旅を……。

2014 10.1


風を感じて

元気な夏そのものの入道雲が少しずつその形を変え、秋の趣を持つ空へと移っていく。
9月に入り、図書館もいつもの光景にもどったようである。先月は夏休みということからか、帰省中らしい三世代の家族連れ、友達と一緒に本を借りにくる小学生、ひたすら課題に取り組み、ノートにペンを走らせる中高生、といつもとは少し違った光景が見られた。
狭いスペースしかない故、一般の利用者に混じって、黙々と勉強
している中高生を見ていると、何故か、「図書館に来てくれてあり
がとう」という思いが湧いてくる。
「自分」というカラの中で、いろんなことを思い、悩み、迷い、それでも大人になろうともがいているであろう彼等にこの詩を贈りたい。
たまごから出てちょっぴり大人になった彼等に、又、図書館で逢えたら……と思う。

たまごの時代

おとなになるちょっと前に 
おとこの子も おんなの子も
固いカラのたまごの中に閉じこもる

あたためても 
コンコンたたいても 
外からは決して割れないたまご

さてさて中から
何になって出てきますことか
気長に待つことにしましょうか

ここらで親もひとやすみ

『お母さんのたからもの』永田萌/著 理論社

2014 9.1


風を感じて

ひまわり、入道雲、麦わら帽子、蝉の声。夏が駆け足でやって来た。
雨の中の紫陽花にしっとりとした思いを抱いたのはついこの前のことのように思えるのに、今はもう空に向かって咲くひまわりに元気をもらっている。
春・夏・秋・冬と四季の流れを感じられるって素敵なことだと思う。季節の流れを想う時、ここ数年ある光景を目にする度に、私の心にちょっとだけ後悔の思いがよぎる。
仲良く、ゆったりと話しながら、歩いて幼稚園や保育所に向かう親子の姿がそれである。
私の子育て期は、というと、バタバタと支度を済ませ、バタバタと車に乗せ、やっぱりバタバタと保育所の門をくぐっていた。なぜ「忙しい」と思う前に生活スタイルを工夫し、親子で歩いて保育所へ行く時間を持たなかったのだろうと、今さらではあるが、悔やまれる。
道端に咲く野の花を親子で愛で、風のにおいが変わったことを親子で感じる。そんな素敵な時間をなぜ持たなかったのか。
今子育てまっ最中のあなたへ。
目の前にある、そのやわらかな心を大切に育んで 欲しいと願う。子どもが子どもである時間はあっと いう間に過ぎていく。どうか丁寧に思いを込めて親子で同じ「風」を感じて欲しいと願う。

『ちいさなあなたへ』(文:アリスン・マギー  絵:ピーター・レイノルズ 訳:なかがわちひろ  主婦の友社)

この本を、あなたと、あなたの大切なちいさき者へ届けたい……


2014 8.1


心揺れる君達へ

空の雲、そして日差し。それらが一日又一日と夏のものへと変わっていきます。先月「キャリア・スタート・ウィーク」で市内のあちらこちらの事業所で職場体験をする中学生の姿が見られました。竹原書院図書館にも4名の中学生がやってきました。

いつもは利用者として訪れている図書館で、今日は利用者を迎える側としてカウンターの中に立つ。きっとドキドキしたでしょうね。

初めて大人に混じって「仕事」をした彼等の一日はとても長かったのではないでしょうか。そんな緊張したであろう日々の中で、ほんの少しでいい。「仕事をする」とはどういうことか、どのような心構えが必要なのかを感じてもらえたとしたら嬉しいですね。

職場体験お疲れ様でした。
心揺れ動く年代の君達にこの詩 を贈りたいと思います。
君達が迷いながら、とまどいながら、それでもいつか「自分」にたどり
つけますように…

 

今ぼくは……

三島慶子 

うれしいから
しらんぷりした
かなしいから
うっすら笑ってみた
つらいから
平気な顔でいた
てれくさいから
少しおこった目をした

今ぼくは
階段を二段とばしでのぼる
坂道をななめに歩いている
今ぼくは
鏡を見て
見えないぼくを探している

『中学生に贈りたい心の詩40』
水内喜久雄 編著 PHP研究所



2014 7.1


雨の日の思い出は

紫陽花の葉っぱの上を、カタツムリがゆっくりと散歩する季節となりました。雨の季節です。雨にまつわる思い出話をふたつ聞いてください。

ひとつ目は今はもう大人になった友人の思い出話です。朝は降っていなかった雨を、教室の窓の外に見たときから、何となくソワソワと、けれどふんわりとしたものが胸の内に湧いてきたのを覚えている。それは、学校まで母親が傘を持ってきてくれるから。

今思えば、傘よりも、車などなかったあの頃、40分もかかる道のりを歩いて学校まで来てくれる母親に会える事が子ども心に嬉しかったのだと思うと、友は言います。そして雨の日は、今は亡き母親に「逢いたい……」と、ちょっぴり思う、とも。

そしてふたつ目の思い出話は、3歳の雨の日、初めて1人で雨傘をさした女の子のお話です。

彼女の名は「モモ」。ニューヨーク生まれの女の子。今ではすっかり大きくなって、この日の事を覚えていません。けれど、この日は彼女にとって、とても大切な日だったのです。生まれて初めて雨傘をさした日であり、また、生まれて初めて…… 

どうぞ、絵本『あまがさ』(やしまたろう 福音館書店)の扉を開いて、雨音を聴きながら、話の続きを聞いてください。あなたの思い出はどんなお話ですか。聞かせてくれませんか。

2014 6.1


やわらかな五月の若葉と…

貧しいから
あなたに差し上げられるものといったら
やわらかな五月の若葉と
せいいっぱい愛する心だけです。
でも、結婚してくれますね。

「5月」の声を耳にすると、毎年ふっと心の中に浮かぶ一編の詩。
あなたは、この詩をご存じですか? 覚えていますか?
TBSテレビ『東芝日曜劇場』で1966年から不定期で12年間にわたり放送された「天国のとうちゃんこんにちは」というドラマの中で毎回朗読されていた詩です。
主演は今は亡き森光子さん。
大阪で下着の行商をしていた日比野都さんの同名手記を脚色した作品です。「こんちはー。パンツ屋でーす。」という元気溢れるかけ声で行商をしながら2人の子どもを育て、周りの人々の人情に支えられ、明るく逞しく生きていく物語です。
物はなくても、心の豊かさに満ちていた時代です。
今、物は溢れて日々の生活は便利になりました。けれど、大切な何かを、ひとつ又ひとつと置き忘れてしまっているのではと思う時代になったと感じているのは私だけでしょうか。
柔らかな5月の風に吹かれながら、この詩を口ずさんでみませんか。
大切な何かを思い出せるかもしれません……

2014 5.1


1冊の絵本に想いを込めて…

櫻が奏でるやわらかな春の風の音の中、真新しいランドセルがちいさな背中で揺れています。

そんな新1年生に、今年度も「ブックスタートパートU」として1冊の絵本を贈りました。

昨年度の1年生による、読書マラソンの「あなたが一番読んだで賞」は、吉名小学校のさかえだにまゆみさんでした。又、「がんばったで賞」を忠海東小学校1名、忠海西小学校1名、竹原小学校2名、中通小学校1名、竹原西小学校5名、吉名小学校1名の計11名の人に差し上げ ました。彼らはどんなお話を楽しみ、何を思い、何 を感じたのでしょうか。

幼い頃からゲームで遊ぶ傾向にあるこの頃ですが、 子ども達には日々の暮らしの中で様々な体験を積み、 友と遊び、そしてお話の世界を旅し、感性を磨き、 知識を深め、自分らしく生きる力を身につけ、心豊 かに、心輝かせて欲しいと願っています。
どうぞ、この1冊の絵本との出会いが子ども達に とって素敵なものとなりますように……

2014 4.1


めぐりめぐるもの

木々がやわらかな芽を出し始め、一日又一日と若草色に染まっていく。

やさしい春の光をあびてのびやかに、まぶしい夏の日差しの中で逞しく、穏やかな秋の風に静かに揺られ、冷たく厳しい冬の空気の中に凛と立つ。

そして、また、巡りきた春に生命を輝かせる。
木々たちが迎える春・夏・秋・冬。
人が迎える春・夏・秋・冬。
木々たちも人も、たくさんの時を過ごし、たくさんのものを感じ、たくさんの事を学び、やがて思いを込めて次代を 担う者たちへと、その生命をつないでいく。

ここに一冊の絵本がある。
『おさびし山のさくらの木』
(宮内婦貴子/文 奥田瑛二/絵 あすなろ書房)
巡り来る季節の中で、別れと出逢い、そして 旅立ちの季節である春に、ぜひ読んでみて欲し い一冊である。

生命も思いもめぐりめぐるもの……

2014 3.1


春に芽吹くために

春が待ち遠しい……。
そんな寒い日が続く中、樹々達は静かに、けれど逞しくその力を蓄えています。やがて来る春に、みずみずしい芽を出す為に。

子ども達だってそう。そのちっちゃな身体にいろんな芽を出す力を秘めています。だからこそ、子ども達には真摯に向き合いたいものです。

私が目にしたある日の光景。

お気に入りの絵本を手に、読んでもらおうと母のところへ行き、横に座ってその顔を見上げる幼い男の子。けれど……。母の視線は手元の携帯電話に釘付け。男の子の顔を見る事も、声をかける事もない。じっと待っていた男の子は、やがて黙って立ち上がり、その場を離れた。

1ヶ月経った今でも、心の奥に引っ掛かり、忘れられない切ない光景です。

子どもが差し出してくれるその手を取り、子どもが見つめてくれるその瞳を受け止め、心のやわらかさの中にあるその芽を育んであげたいものです。

お父さん、お母さん。まずは、ひざに抱っこして絵本を読んでみませんか。子どもの心に寄り添ってみませんか。

子どもが素敵な春を迎えられるように……

2014 2.1


新しき年に思う

明けましておめでとうございます。
新しい年が明けました。今年の干支は「午」。十二支でいえば第7番目のうま年です。
「うま年かあ〜」と遠くを見ながらつぶやいた時、突然何の脈絡もなく心に浮かんだ「四字熟語」の4文字。

古の人々の知恵が凝縮された言葉であり、遠く数えきれないくらいの時を経て、今現代を生きる私達の生活に根付いている四字熟語。

この四字熟語の中に馬という字が使われている言葉ってどんなものがあるのでしょう。本をひもといてみるといろいろあるも のです。

「意馬心猿」「牛飲馬食」「犬馬之労」「呼牛呼馬」 「馬耳東風」そして、よく耳にする「竹馬之友」や 「塞翁之(さいおうの)馬(うま)」等々。さまざまな意味を持つこれらの 四字熟語を、心や行動についてあるいは人生について語る時、さりげなく、けれど的確に会話の中に入れて話せる人……になりたいものです。

2014 1.1



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