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  市立竹原書院図書館
  〒725-0026   
  広島県竹原市中央
  4丁目7番11号  
  TEL 0846-22-0778  
  FAX 0846-22-1072


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サンタクロースのくれたもの

 時の流れが木の葉舞う季節から雪舞う季節へといざないます。やがて、雪景色の中トナカイの引くソリに乗ってサンタクロースがやってくる事でしょう。
 子ども達の心にサンタクロースは住んでいるのでしょうか。幼い日に、その心の中にサンタクロースが住むというのは、とても大切なこと。やがて大きくなり、いつの間にかサンタクロースがいなくなっても、そこにはとても素敵な「空間」が残っています。
 その残った空間に新しく住むのがサンタクロースを信じたのと同じ、目には見えないけれど大切なものを信じる心。愛や夢や人との絆や人への想いといった目には見えないけれど大切なものを信じる心。それは豊かな心を育む種。
 サンタクロースがいなくなっても、サンタクロースのいた場所に置かれた最後のプレゼント「心を育む種」を持って、子ども達は少しずつ大人になっていくのだと思います。
 どうか今年もたくさんの子ども達の心の扉をサンタクロースがノックしますように……。

 今年、あなたに贈りたいクリスマスプレゼントはこの一冊。『いちばんすてきなクリスマス』(チェン・チーユエン作 片山令子訳 コンセル)
 本当のプレゼントって何だろう……と問いかけてくる一冊です。

2015 12.1


静かな夜には……

 木の葉が深く色づき、夕陽が1日の終わりを早く告げるようになり、しんとした長い夜が続きます。
 そんな静かな夜には、ゆったりと穏やかに自分と向き合ってみませんか。今まで頑張ってきた自分。今頑張っている自分。自分を見つめ、たまには自分で自分を褒めてあげませんか。「よくやったね」「よくやってるよ」と。
 そして、ちょっとだけご褒美あげませんか。大好きな花を自分のために食卓に飾り、(玄関でも床の間でもなく、あくまでも食卓に)いつもの発泡酒を今夜は生にして、そして言ってあげましょう。「自分にカンパイ!」と。
 夜もすっかり更けたなら、時にはお腹に力を入れて、又時には肩の力を抜いて、迷いながらもそれでも頑張って歩いていくだろう明日からの自分に子守唄を贈りませんか。

じぶんのための子守唄

吐く息が ため息のように通りすぎると  
わたしは目を閉じて 心の扉をひらき
忘れていた風景を さがしはじめる
そうしてうたう子守唄
――自分で自分を ゆすってやって
「ひと」って せつないね
「ひと」って さびしいね
「ひと」って がんばるね
「ひと」って けなげだね
「ひと」って おかしいね
「ひと」って がんこだね
「ひと」って こわがりね
「ひと」って ふしぎだね
そして それだからこそ

「ひと」って いじらしいね

吐く息が しずまり 
わたしは ゆっくり眠りはじめる
あおむけに寝て 地球に抱かれ 
寝返りうって 地球を抱いて
抱いたり……抱かれたり
抱いたり……抱かれたり

『じぶんのための子守唄』 工藤直子/著 PHP研究所

 おやすなさい。頑張ってきた自分…… 頑張っている自分……。

2015 11.1


心が広がる 心を広げる

 野のススキが涼しい風になびく様に、秋の訪れを感じます。
 本に親しむのにとてもいい季節。「本に親しむ」と聞く度によみがえる私のほろ苦い思い出。
 30年近く前の事。幼かった息子からの一言。「母さん。今日ねえ。えほんのへやに行ったんよ。絵本読んでもらったんじゃ。今度一緒に行こうやぁ」 それを聞いた私の頭の中を駆け巡った愚かな5文字。それは「いそがしい」だった。「忙しい」に振りまわされてたその頃の私は、結局息子と一緒にえほんのへやへ行くことはなかった。こうして私は子どもと一緒にお話の世界を楽しむチャンスをひとつ、自分の手で潰してしまった。
 子どもの豊かな心を育む以上にしなければならないものって何だったんだろう。何をそんなに忙しがっていたんだろう。あの頃の自分に会えるなら「喝!」と言いたい。あの頃の息子に会えるなら「ごめんね」と、伝えたい。
 今、子育て真っ最中のお父さん、お母さんへ後悔している先輩より一言。お話の世界の中でいっぱい遊ばせ、いっぱい経験させ、感性を磨き、心豊かに心輝く子どもを育て自らも共に育って欲しい。
 先ずは、10月31日、福祉会館で催す「文庫まつり『おはなしひろば』」に出かけ、子どもと一緒にお話の世界を楽しみ、子どもの心が広がっていくのを感じてみるところから始めてみませんか……

2015 10.1


みずみずしい感性に……

 空の雲と樹々を渡る風が、夏のものから秋のものへと流れていきます。この夏、例年になく多くの若者達が、図書館へ「体験」に来てくれました。子どもから少年へと変わっていく小中学生。その少年から青年への階段を今まさに昇っている高校生。そして青年から大人へと羽ばたこうとしている高等専門学校生。
 彼等は皆、それぞれの思いを抱いて図書館に来てくれました。読書の楽しさや大切さを広めていくこども司書をめざして研修に臨んだ小学生。又、短い期間でしたが、「働くとはどういう事なのか」を学ぼうと、キャリア・スタートあるいはインターンシップという名で仕事を体験した中学生と高校生と高等専門学校生。
 初めのうちこそ、その体験に戸惑ってはいたものの、徐々に本来もっている力を発揮していく彼等。彼等の体験を通して、私達も体験させてもらいました。大人が思っている以上に、若者たちの持つ秘めたる力は大きいのだと。
 大人の想像を超える力を 秘めている若者達へ、応援 の言葉に代えてこの詩を贈 りたいと思います。

「ちいさな可能性」
あきらめてしまったら、もうそこまでだよ。
とりあえずやってみよう。
可能性にかけてみるコトも 時には大切だよ。
たとえかぎりなくゼロにちかくても、
キミが行動にうつしたというコトが
それを現実にかえてしまうんだ。

『キミがいるからだいじょうぶ。』
長谷川聡子/著 PHP研究所

 さあ、まずは飛んでみよう。自分を信じて。


2015 9.1


みずみずしい感性に……

 空に向かって話しかけるひまわりと、それに答える入道雲。夏の日の光景の1ページ。
 そんな夏模様の先月、芥川賞と直木賞の受賞作の発表があった。
 日常や非日常を1ページ、又1ページと紡ぎ、そこに新しい世界を創っていく小説。作家あるいは小説家と呼ばれる人達が気の遠くなるような時間と自らの思いをかけ創り上げていく小説。
 思えば2004年に当時19才の綿谷りささんと20才の金原ひとみさんが芥川賞を受賞した時、「えっ。こんなに若い人が…」と驚いたものだ。
 けれど今、文芸の世界を見渡してみると、若い人達の活躍がめざましい。
 今回の芥川賞受賞者は20代の羽田圭介さんと30代の又吉直樹さん。彼等の他にも素晴らしい作品を書いている20代の浅井リョウさん、30代の西加奈子さんや辻村深月さん等等、挙げれば切りがない。
 若き彼等が創り出した世界を一度味わってみませんか。みずみずしい感性に触れてみませんか。そこから、あなたの新しい扉が開くかも……

2015 8.1


あなたには……

 雨に濡れた紫陽花は美しく、風情があります。でも、「今夜だけは雨が降りませんように」と大人になった今でも心の中で願う日があります。7月7日です。この7月7日の夜、一年に一度だけ「織り姫」と「彦星」が天の川で逢えるという七夕伝説。この日にちなんで「叶いますように……」と、願い事を書いた短冊を、思いを込めて笹の葉につるす七夕飾り。
 七夕飾りが天の川まで届いたら、願い事が叶うと信じていた幼い頃の息子達。「どうやったら天の川に届くん?」と問う弟に、「川から海に行って、海のずっとずっと向こうへ行ったら海と空がひとつになる所があるんよ。そこから天の川へ行くんよ」と答えていた兄。
 大人になった彼等はもう忘れてしまっているかも知れないけれど、あの頃の彼等の願い事は叶ったのでしょうか。
 あなたには、子ども達が短冊に願い事を書く様に、願いたい事がありますか。
 あなたには、織り姫と彦星の様に、一年に一度でいい、「逢いたい……」と想う人がいますか。

2015 7.1


ちいさき者に学ぶ

日に日に緑は濃さを増し、風が夏を運んでくる。

先日、ちいさな男の子の感性の前に、心の柔軟さをなくした「大人の自分」と出合い、自分の心の固さを思い知らされた。

横書きの文章は左から右へ向かって書き、読むもの。だから当然絵本もそれにそってページをめくるもの。そういう読み方しか頭になかった私は、もちろんそう読んだ。2度、3度。繰り返す度に、彼は楽しそうに反応してくれた。やがて、彼が言った。「うしろからよんで」 えっ。後ろから…? 無理だよ…。と思いつつも、彼の要望に応えて裏表紙から読んだ。1ページめくり、2ページめくり…。あれっ。おもしろい。

確かに、本の成り立ち、文字の並びから言えば、この読み方は邪道かもしれない。

けれど、その時私は彼から発想の転換、そして固定観念に縛られない心のゆとりをもつことの大切さを学んだように思う。

瑞瑞しい感性を持つ子どもの心を大切に育みながら、自分もまたそれを失わないようにしたいと思う。

気づかせてくれたちいさな男の子、3歳の彼に一言。ありがとう…。

2015 6.1


若葉を味わう

爽やかな五月の風と共に、稜線が緑深く、やわらかなまるみを帯
びていきます。
若葉のすがすがしい、いい季節です。
お弁当でも持って出かけてみませんか。家族みんなで、あるいは気の合う親しい仲間達と、それとも夫婦2人で出かけてみませんか。
いつものおむすびにちょっとひと工夫、いつもの卵焼きにちょっとひと手間。そんなお弁当を気持ちの良い自然の中でみんなでつつきながら、楽しくおしゃべりしませんか。
ひと工夫するおむすびも、ひと手間かける卵焼きも、もちろんその他のおかずも、いろいろなアイデアは図書館の書棚に並んでいるたくさんの「料理本」達がお手伝いします。
遠くへ出かけるのは…という方、縁側に座って食べるだけでも、気分がかわりますよ。そして、意外と楽しめるのが、私のおすすめ「我が家の庭でピクニック」。幼かった頃の息子達がとても喜んだ休日の我が家の行事でした。一度試されてみてはいかがでしょう。
いつもとは違う風景の中で共に食を楽しみ、いつもよりやさしい風に吹かれて共に若葉を楽しむ。
素敵だと思いませんか…。

2015 5.1


1冊の絵本との出会いから

櫻色の風の中、夢をいっぱい詰め込んだランドセルを背負い、新1年生が校門をくぐります。今年度も「ブックスタートパートU」として新1年生に1冊の絵本を贈りました。
昨年度の1年生による読書マラソンの「あなたが一番読んだで賞」は大乗小学校のよしざこしんや君でした。これからもたくさんの本を読み、いつか「これが僕の一冊」と思える本に巡り会って欲しいなと思います。
又、「がんばったで賞」を忠海東小学校2名、忠海西小学校1名、竹原小学校1名、中通小学校2名、竹原西小学校3名、荘野小学校2名、大乗小学校12名の計23名の人に差しあげました。彼等が旅したのはどんなお話の世界だったのでしょう。
いつの日か、自分の力でこの大地に立ち、力強く歩む であろう子ども達。やがてくるその日の為に、日々の生 活の中で様々な体験を積み、そして、お話の世界の中で 遊び、学び、考え、心の体験を重ねて欲しいと願っています。
1冊の絵本から始まるお話の世界との出会いが、子ども達にとって、心ときめかせ、心輝かせる素敵なものとなりますように……。

2015 4.1


旅立つあなたへ

 冬枯れの風景の中に、寒さに耐えた樹々の芽が、やわらかな若草色を差す頃。
 春、三月。いろいろな旅立ちのある季節です。
 かつて目にした旅立ちの光景。
 後ろ姿のまま片手を軽く挙げ、搭乗口へと歩いて行った君。初めての一人暮らしの夜「いつも心に添ってくれてありがとう」と電話口の向こうで言ってくれた君。今振り向くか、今振り向くかと見送れど、一度も振り返ることなく学校の寮へと消えた15歳の君。
 あの時、君たちの胸の中にあったものは何だったのでしょう。期待でしたか?それとも不安だったのでしょうか。
 いろいろな旅立ちの光景があります。そして、ここに一冊の本があります。
『あなたはもっと輝ける人です』(ひろはまかずとし/著 河出書房)
 これから新しい一歩を踏み出そうとしているあなた。あなたの旅立ちの荷物の中に、ぜひこの一冊を忍ばせて欲しいと思います。
 そして、旅立つあなたに覚えていて欲しい事。それは、あなたが旅立ったあとも、いつも、どんな時もずっとあなたの事を想っている人がいる……という事。

2015 3.1


語り継がれてきたもの

 しんと冷たい風の中、ほのかな水仙の薫りに春の訪れを待ち焦がれる季節。
 出かけるのが億劫になりそうな寒い日は家の中、親子で昔話に親しんでみませんか。
 今は親となっているあなたが幼い頃、テレビからこんな歌が流れていたのを覚えていませんか。「坊や 良い子だ ねんねしな…」と。
 毎日放送が制作し、とても人気があったテレビアニメ「まんが日本昔ばなし」のテーマソングです。
 毎週30分で昔話を2話紹介し、声優は市原悦子と常田富士男の二人だけというとてもシンプルなスタイルでした。このふたりの語り口が独特で心にしみ入るものであり昔話のよさを十二分に味わえるものでした。
 今では多くが「本」という形になって伝えられていますが、もともと昔話は生活の中から生まれ、口伝えで語り継がれてきたものです。
お父さん、お母さん、そして子ども達の身近にいる大人の方、ぜひあなたが「語り部」となって、子ども達に、語り継がれてきたたくさんの昔話を伝えてあげてください。読み語ってあげてください。
 昔話を聞くことは、人生をどう生きていくか、どう創造していくかに結びついていくのではないかと思います。
 あなたの言葉を通して心を育て、豊かな人生を子ども達が歩めるように……

2015 2.1


挑戦する姿から

 明けましておめでとうございます。新しい年の始まりです。
 年明けはいかが過ごされましたか? 我が家の三が日は毎年恒例、駅伝三昧の三日間でした。一日の実業団駅伝に始まり、二日、三日は箱根駅伝。あっという間に三が日は過ぎていきました。
この箱根駅伝は「冬の風物詩」ともいわれ、沿道で、又、テレビの前で大勢の人が応援しています。何がそこまで観る人をひきつけるのでしょう。
 一本のたすきを繋ぐために、自らの限界に挑む若きランナー達による筋書きのないドラマがそこにあるからでしょうか。
 箱根駅伝を目指す若者達を描いた小説『風が強く吹いている』(三浦しをん/著 新潮社)があります。まずは本の世界でそのドラマを味わってみるというのはいかがでしょうか。
又、箱根駅伝には、最優秀選手賞にあたる「金栗杯」というものがあります。記憶に新しいところでは「山の神」今井正人選手や、「新・山の神」と呼ばれる柏原竜二選手が受賞しています。では、何故最優秀選手賞に「金栗杯」という名が付いているのでしょう。
 オリンピックに出場した日本で最初のマラソン選手であり、「箱根駅伝の父」と呼ばれる人物について書かれた『箱根駅伝に賭けた夢』(佐山和夫/著 講談社)をぜひ手に取ってみてください。この本をひもといてみれば、その名の由来がわかります。
 この冬は、箱根駅伝を卒業した選手達が挑んでいるマラソン選手としての姿に声援を送り、次の冬はぜひ箱根路を懸命に走る若きランナー達に声援を送りませんか。
 若者達が挑戦する姿。そこには教えられる事、学ぶ事、そして心揺さぶられる感動が……

2015 1.1




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